Saturday, November 27, 2010

veuve-clicquot

2日目。
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さて今日も朝早く起きてから観光開始!
まずは昨夜と同じノートルダム大聖堂へ。 昼間見てもやはり壮大で荘厳な雰囲気が漂っています。 ちなみにこの絵は18世紀の様子です。
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フランスの3大ゴシック聖堂の1つで、1211年から建設が始まり、完成を見たのが1475年。 なんと250年の長い歳月を経て完成しています。
聖堂の前にはこの数奇な運命を背負って19歳で火あぶりに課せられたジャンヌ・ダルク像が立っているのですが、彼女はここにシャルル7世を連れて来て戴冠式を行わせています。


第一次大戦中ドイツ軍の砲撃を受け彫像と、約半数のステンドグラスが失われます。 大聖堂は壊滅的な被害を受け、終戦後修復が始まりましたが、その作業は現在も続けられています。 これらの彫刻はゴシック彫刻の傑作とされています。


正面西入り口の彫刻“微笑みの天使”は有名なのですが、今はちょうどその部分が工事中で、この写真は中央の天使の彫刻です。


東側入り口中心にある聖母子像。



北側のバラ窓です。


身廊は戴冠式の人員を収容するために広く設計されているそうで、随分と広い空間が広がっています。 写真を見ての通り聖堂内は他のそれと違い随分と明るいのですが、それは側面のステンドグラスの部分に透明のガラスが入れてあるからで、18世紀に堂内の蝋燭を節約するために明るくしたそうです。


後陣奥のステンドグラスはシャガールの作で随分とユニークです。 こんな格式高い聖堂に、このようにモダンな感じのステンドグラスを配してしまうのも、フランスのアートを受け入れる寛容さでしょうか?


自分はカトリックでもキリスト教でもないですが、最近いつも教会に行くと父用のろうそくを立てているので、今回もマリア像の前に一本。


街の中心。 こんな綺麗な街なのに人ごみもなくすっきりとしています。 パリからも遠くないし、シャンパン製造の拠点でもあるのに観光客がほとんどいないのは不思議です。


街角で見たジャンヌ・ダルクのプレート。 フランス語が読めないので分かりませんが、彼女が来てから500年記念か何かでしょうか?


ランスの歴史は古く、ローマ支配以前のガリアではレミ族の中心城市であり、そのレミ(Remis)が訛って今のランス(Reims)になったと考えられています。 この門はローマ時代の凱旋門”マルス門”で、3世紀の遺構です。


フランスと言えばやはりパティシエですが、ここ”PAUL”はフランスを始めあちこちにチェーンがあるんもですが、バゲットも美味しいし、そのほかのパンも美味しく、最近は東京にも何店か出店しているようです。 もちろんマカロンも美味しいです。 フランスにいると、ほんとに3食バゲットを食べることになります。 細長い紙の袋にバゲットを詰めて、通りを歩きながらちぎって食べている人の姿もよく見かけます。

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今日のメインイベントはここヴーヴ・クリコの見学。
これまたとっても有名なシャンパン・メーカーですが、ここはエペルネーではなくランスにあります。
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これが現存する最古のヴーヴのボトル。 何年のボトルだったか覚えていませんが、とあるお城のキャビネットの中から出てきたそうです。

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ここのセーラーは随分と観光向けに出来ていて、照明なんかも全てヴーヴ色で取ってもオシャレ。 ここも他のセーラーと同じで温度も湿度も一定。 壁は爪でも削れる堅さで、ひんやりと湿っています。


ここは1772年に創業。 その後マダム・クリコが事業を拡大、ナポレオン戦争前後に事業を拡大。 ロシア帝国の王室に売込みに成功するなど、世界中に市場を拡大。 現在の不動の地位を確立します。



どこのセーラーにもある昔のボトルを保存したエリア。 ヴーヴの歴史です。



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写真を撮るのに忙しくてこの年号の意味を聞いていませんでしたが、おそらくヴィンテージの造られた年でしょうか?

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さーて試飲です。 実は自分はヴーヴは今まで飲んだことがなかったので、今回が初めて。 すっきりと飲みやすい味でした。 運転があるので一杯だけ・・・。
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中にはヴーヴ一色のリビングルームがあったので、いろんな写真を撮って遊びました。



ここが会社。 ヴーヴはここから世界中に羽ばたいていきます。

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ランスを出て一路南へ下ってナンシーへ。 ここナンシーはアール・ヌーボーの中心となった街で、特にエミール・ガレによってガラス工芸が盛んになりました。
ナンシーに到着したのはもうすっかり日が暮れてからで、宿にチェックインした後にみんなで街の中心部へ。 始めにここスタニスラス広場へ来たのですが、門を通ってこの一角へ入ったとたん、その美しさに感嘆の声が出ました。 
随分と広い広場は四方を市庁舎やホテル、その他の白い建物で囲まれていて、照明で浮き上がる18世紀の風景に息をするのも忘れてしまいそうです。
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シャンパーニュ出身のラリックによるラリックのお店。




ちょっとはこの雰囲気伝わりますか? 寒さでピンと張りつめた空気をため込んだこのエレガントな白い空間。 冷たい雨で濡れた石畳も輝きます。


食事はこの広場の北に広がる旧市街のレストランで。 とってもフレンチでちょっとオシャレなレストランが並びます。 食事の前のワインのボトルとチーズだけでも大満足。 ちょっと贅沢し過ぎな気もします・・・。

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食後は凍りつくように寒い中旧市街を散策。 薄明かりに浮かぶ風景は大変綺麗で、シャッターを押す手が止まりません。






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あまりに綺麗で、みんなで写真大会をしてしまいました。 夜の街歩きがこんなに楽しいとは思いませんでした。

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