Monday, July 16, 2012

la cathedral

それではここ数日間の出来事をまとめて。
ブエノスアイレスの真ん中を突っ走る、信号1回ではダッシュでも渡りきれない大通り7月9日通りにあるアビータのモニュメント。 今でも彼女は町の中心の上から見下ろしています。去年も来たこのミロンガ"La Cathedral"。 巨大な倉庫を改装した、足を踏み入れるのにかなり躊躇するミロンガです。 今回10人程度でタンゴのレッスンを1時間程度受けたのですが、やはり難しいね・・・。 慣れるまで時間が掛りそう。
レッスンが終わってからも人が踊るのを眺めたり、途中音楽のセッションがあったりで、みんなでボトルを何本も空けながら、結局朝の3時くらいまで、素敵な時間を過ごしました。 音楽あり、歌あり、踊りあり、マルベックあり、友達あり。 いい時間だね。ここのミロンガ、本当に雰囲気が独特で、でも落ち着きます。 多分昼間ここに来ると結構興醒めな感じなんだろうけどね。またまた7月9日通り。
この夜は去年オペラ”シモン・ボッカネグラ”を観たオペラ劇場”コロン劇場”へ。今回は残念ながらスケジュール的にバレエのオペラも観れないのですが、シンフォニック・コンサートだけはスケジュールが合ったのでチケットを購入していました。開演までには最上階の立見席までいっぱいでした。今回の演目は
指揮 Enrique Arturo Diemecke
ブエノスアイレス・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン Ilya Gringolts

Nikolai Myaskovsky (ニコライ・ミャコフスキー) 
ヴァイオリン協奏曲Op.44

Claude Debussy(クロード・ドビュッシー)
『海』

まずはじめのヴァイオリン協奏曲。 だいいち指揮者のエンリケ・ディエミケの力強い情熱的な、ラテンチックな演奏もよかったのですが、このヴァイオリンのイリヤ・グリンゴルツが素晴らしかった。 久し振りにヴァイオリンを聞いたということもあってか、彼の数学のように正確な音と技術にホヘ~となりました。 最近自分はほぼクラシックの音楽家から離れてしまって、ほとんど知識がなく、当然彼のことも知らなかったのですが、98年に弱冠16歳、最年少でパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。 その後もエリートコースを順調に進んでいる秀才。 いやぁ・・・凄いはずだぁ。
演目のミャコフスキー。 これまた聞いたことがない作曲家。 調べるとなかなか演奏される機会のないプロコフィエスと同級生のロシアの作曲家らしいのですが、いやいや、なかなか素晴らしい協奏曲でしたよ。 他にも彼の作品が聞いてみたくなりました。
グリンゴルツのアンコールもヒョヘ~となってしまいました。 曲名分かんないけど超絶技巧でした。
ドビュッシーの『海』は彼の代表作ですが、音響のいい劇場に波の荒れ狂う素晴らしい演奏でした。
久し振りの管弦楽のコンサートでしたが、たまにはフルオーケストラ聴くのもいいね!

今日ブエノスアイレスでの1週目の公演が終わりましたが、チケットの売り上げも随分好調なようで、毎ショーお客さんがいっぱいです。
ところでその初日、自分のソロの最中ジャンプやスピンに3度大きな叫び声が会場のすぐ近くから飛んだのですが、それはなんとアルゼンチンの英雄にしてサッカーの神様”マラドーナ”でした。 自分が滑っている最中は彼の方を見るわけにはいかなかったのですが、フィナーレで前を通る時手を振るとしっかり見てくれました。 まるでサッカーのグラウンドで叫ぶかのような大きな声だったので驚きましたが、いやぁ、彼にあんなリアクションをとってもらえたなんて幸せですね!

No comments: