Wednesday, December 21, 2011

the national ballet of canada

昨夜計4時間のバス、フライト2つを乗り継いで、2カ月ぶりのトロントへやって来ました。
最近は田舎回りが多かったので、都会での公演は久し振りです。
で、今日の休みは夜にクリスマス恒例の出し物"The Nutcracker"、チャイコフスキーの3大バレエの一つくるみ割り人形を観に行ってきました。
カナダ国立バレエなるものは一度も観たことがありませんでしたが、劇場は新しくてとってもモダン。 
さて、内容はというと・・・あまりにお粗末で驚きました・・・。 これじゃまるで子供劇場を立派な劇場で演じただけ・・・。 チケットを取るのも大変だったほど売れてるのに、こんな舞台で一体誰が満足するんだぁ? 
まずはストーリーがめちゃめちゃ・・・。 はじめのクリスマスのパーティーのシーン。 華やかさの全くない、馬小屋のような場所で大人と子供が入り乱れてのそのそ踊ること20分・・・。 せっかく出て来たくるみ割り人形はさっさとどこかへ持って行かれるし、その後も群舞ともならない踊りが延々続きます(すでにもう飽き始めている)。 で、やっと深夜(ここでもくるみ割り人形は放ったらかしで登場せず)どういうきっかけかでクララは小さくなるのですが、小さくなる演出は普通はクリスマスツリーが大きくなることで表現するはずなのに、もともとあるかないか分からないほど小さなツリーが煙と共にほんの20センチほど伸びて終わり・・・。 その後カーテンが開いて張りぼてのツリーごときものが出てくるのですが、これまたひどい・・・。 そこからネズミの大群に襲われるシーンも理解不能・・・。 で、本当はネズミの大将とくるみ割り人形が戦う踊りがあるはずなのですが、これまた意味不可能・・・。 で、とりあえずくるみ割り人形は戦いに敗れるのですが、普通ならクララがネズミを退散させた後くるみ割り人形が起き上がると美青年に変わっているのですが、これが起き上がっても人形のままそうしている間に自分で仮面を脱いで普通の人になってしまいます・・・。 これまた衣装が冗談ではないかと思うほどお粗末・・・。 ま。2場の雪の精の踊りはいいとしましょう・・・。
さて第2幕。 さぁこれからはお菓子の国だし華やかになるのかなぁ?と思いきや・・・ロシアとも中国とも中近東とも分からない変な舞台・・・。 金平糖の精が出てくるのかと思ったら出てこない!!! わけのわからないキャラクターがたくさん登場して、中国の踊りのシーンでは子どもたちは太っちょのシェフの格好をして鶏をぶら下げて舞台を走り回る騒ぎ・・・。 第2幕は金平糖の精のペアがメインで、二人の踊りがメインなのに、その2人ともが登場しないんだったら見せ場はなし・・・。
そして全体を通して一番驚いたのはメインの兄弟。両親白人、お姉ちゃん中国人、弟黒人・・・。いくら移民の国カナダでもおかしくないかぁ?
誰かカナダ国立バレエを見ようと思っている人、せっかくだったらNYまで飛んでABTかニューヨーク・シティー・バレエ観てください。
自分たちは会場の野球ブルー・ジェーズの本拠地ロジャー・スタジアムに併設されたホテルに泊っているのですが、自分の部屋は端っこな為にベッドから真上にこのトロントのランドマークCNタワーが見えます。 明日はこの上のレストランで、一足お先なクリスマス・ディナーです! このカナダのフサフサ帽子いいでしょ?

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