Thursday, May 15, 2008

erfoud

朝は5時に起床。寝ている間はそんなに寒くはなかったものの、寝袋から出るのはちょっと辛いくらい寒くて、オマールがミント・ティーを運んで来てくれるまでは動けませんでした。さっさと寝袋を片付けてラクダに乗せて、朝日が登る中2時間かけてまた来た道を戻ります。 朝の光がラクダの影を長く伸ばして、砂に映るそれはまさにサルバトーレ・ダリの世界。 昨日すでに痛くなっていたお尻は、乗ってすぐからすぐムズムズし始め、岐路も結構辛かったです。 しかし下り坂の処理の仕方は結構慣れてきて、手放しでも、ちょっとした馬に乗っているような感覚で歩くことが出来ました。 

宿に帰って朝食を済ませると、本来もう一泊して帰ろうと思っていたけど、友達が退屈してしまったので、今夜には町に戻ることに。 中継地点の町までの交通手段が特にないので、結局隣町からタクシーを呼ぶことに。宿から長距離バスに乗る場所までは1時間半も離れていて、タクシーで200DH。 それでも3000円程度なので安いものか・・・。


これがMergouzaの町。 ちょっとした集落だけなのですが、2005年からここに繋がる道が舗装されたらしく、観光客が来やすくなったためか、どんどんと新しいホテルなどが建ち始めています。 去年ここを訪れた人が8万人だそうで、これからもっとその数も増えていくのでしょう。



途中砂利道を抜けてからの1本道は随分とスピードを出していたので、どのくらいで走れるものなのかスピード・メーターを見たら。。。壊れてました。(全てのメーターがゼロ! これじゃどれだけガスが入ってるかもわかんないじゃん!! ついでに運転手のおじちゃん”暑かったらノブ回して窓開けてね”。。。”ノブありませんけど・・・。”) 恐るべし50年代ベンツ。 

随分と長い間走ってErfoudに到着。 バスのチケットだけ購入して、お腹がすいていたので食堂へ。



バスの時間までは8時間もあったので、のんびりポストカードを書いて過ごしていると、友達が随分とそこの食堂のおじちゃんと仲良くなって、時間つぶしにその人の知り合いと言う人に町を案内してもらうことに。 どうせすることもないし、チップ渡して散策に行くことに。カスバと言う場所まで言ってくれるそうなんだけど、またそこまでの道のりがすごいこと・・・。 よくTVなどで見るアフリカの田舎の風景と言った感じなのですが、やしの木が沢山生えていて、その間で小麦の栽培をしています。 馬やロバがひっきりなしに行き違って、一体どこに連れて行かれているのかかなり不安に駆られました。



畑の畦を4,5キロ歩いてカスバに到着。すると今度は別の”怪しき”おじちゃんと子供たち登場。 みんなフランス語で話し掛けてきて、とりあえず挨拶は返さなきゃと思って返事をしていると、そのおじちゃんがカスバの中を案内し始めて、自分にはその壁に囲まれた一帯が何かも分からないし、説明によると古い建物で、映画の撮影なんかも行われるとのこと。 しかしとってもミステリアスなところで、一人だととても近寄れないような場所。 友達はアラビア語で話しているので成り行きが分かっているようなのですが、付いていっているほうは案内人もこのおじさんも怪しく思えてかなり不安。


細い路地の鉄のドアを開けて入れとのこと・・・。 ”え~~~っ!” もしかして拉致?! なーんて思えるほどやばそうな所で、でも、おじちゃんはお茶を振舞いたいとのこと。 全員彼について中へ。 家の床に開いた穴からバケツを突っ込んで水を汲んで、それでお茶を焚き始めました。 う~ん。。。 絶対雑菌満載・・・。ちゃんとボイルしてください!


これって若手タレントが秘境で生活するあのウルルンなんとかにそっくり・・・。 お菓子まで出してくれてかなり歓迎ムード。 30分ほどのそこでの雑談の後、彼が畑なども案内してくれるとのこと・・・。



一人では引き返せないので、ここまで来たらついて行くしかない! 時々”なんで自分はこんなアフリカの農耕地を歩いているんだろう?”なんて気になりながら、やしの木の受粉などについての説明まで受けました。。。 かなり歩いた後、そこでおじちゃんは”welcome"の一言だけ残して去っていきました。 本当に気のいいおじちゃんだったんだね・・・。 色々疑ってしまってごめんなさい。
結局10キロ以上歩き回って再びさっきのカフェへ。ここのおじちゃんもなかなか気のいい人で、それからバスが出るまでの2時間あまりをここで過ごすことになりました。 時間の流れがかなりゆっくりです。
8時半。 無事にバスに乗って時間通り出発。 今回も多少バスの中は寒かったけど、それでも前回のように凍えるほどは寒くなかったので助かりました。

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